新たな歴史始まる 男子体操団体で日本が3大会ぶり「金」
ここで圧巻の演技を見せたのが、五輪初出場の白井だ。着地をビタッビタッと止め、最後は自身の名を冠した4回ひねりの「シライ・グエン」も完璧に決めた。得点は何と16.133。内村も15.600を出し、トータル274.094。最後の種目を残すロシアと中国が演技を始める前に金メダルに当確ランプをともした。
日本はロシアの最終演技が終わると、結局2点以上の大差をつけて優勝。選手とスタッフは全員で肩を組んで喜んだ。
「欲しいのは団体の金メダル」と言い続けてきた内村は「(金メダルは)メチャメチャ重いです。北京、ロンドンとメダルを取ってきたけど、倍以上に感じる」と語り、白井は「人生で一番心臓に悪い日だが、間違いなく一番幸せな日になった」と言った。
日本男子体操陣が新しい歴史をつくった。
■男子団体総合決勝
①日本(加藤、白井、田中、内村、山室)
274.094点(ゆか47.199、あん馬43.933、つり輪44.599、跳馬46.199、平行棒46.766、鉄棒45.398)
②ロシア271.453
③中国271.122
④英国269.752
⑤米国268.560
⑥ブラジル263.728
⑦ドイツ261.275
⑧ウクライナ202.078