初日から9連勝 大関豪栄道はカド番で本領発揮する勝負師
「2010年には野球賭博問題で謹慎処分を食らい、7月場所を休場。9月場所を十両で迎えることが決まり、本人も『引退した方がいいのかも』と悩んでいた。そこから再び幕内に返り咲き、14年には大関昇進ですからね。逆境に追い込まれると持ち前の相撲勘がいかんなく発揮されるが、そうでないときは勘が冴えない。以前は巡業で気乗りがしなかったのか、明らかにやる気のない相撲で巡業部から注意されたこともある」(前出の親方)
取組後は「(立ち合いのもろ手突きは)考えていた通り。碧山は突っ張りからのはたきが強いので。まあ、何とか落ち着いて(相撲を)取れました」と話した豪栄道。単独トップを走る重圧についても、「そういうのは気にしない」とキッパリ。
カド番を脱出した勢いのまま、優勝まで突っ走れるか。