師弟との“主従”関係 湘南のパワハラ問題について思うこと
まずはJリーグの裁定を待ちたいと思う。
自分自身が秋田の中学や高校時代には、もちろん日本リーグでプレーしていた時代も、パワハラという言葉はなかった。しかしながら、今思い出してもハラワタが煮えくり返るような経験は、それこそ枚挙にいとまがない。
秋田商時代、やたらと威張り散らすコーチがいた。1対1のシュート練習で絶対に届かないシュートを見送るとコーチが激怒し、ゴールライン上で平手で殴られた。無言で仁王立ちしながらコーチを睨みつけると逆上したのか、連続して平手打ちを食らった。
殴られるたびに衝撃で50センチほど後ずさり。60発以上の平手打ちを食らい、殴り疲れたコーチがようやく手を止めた時、センターサークルの中に立っていた。
日本リーグ時代、あるチームで陰湿ないじめがあり、もともと真面目で考え込んでしまうタイプの某選手が、自殺してしまったこともあった。
日本社会では、監督と選手の関係性が<師弟>という言葉で語られ、さらには<主従>として成り立ってしまう傾向が強い。プロのJリーグとなり、監督も選手も<クラブと契約を交わした>同等の間柄ではないだろうか? 湘南のパワハラ問題を注視したい。