巨人1位・堀田賢慎 花巻東出身の父が青森山田進学に後押し
「捕るのがうまくて肩も強かったけど、コントロールが悪かった。投手は中学の花巻シニアに入ってから。1年生の試合で投げさせてもらえるようになって、それからです」(郁雄さん)
中3時にシニアの東北大会で3位に入り、隣県の強豪校・青森山田から声がかかった。有里さんがこう振り返る。
「当初は地元の公立校でノンビリ野球を続けるのかなと思っていました。青森山田に行くなら寮生活。長男(一真さん=23)が東京で就職していましたので、賢慎まで出ていってしまったら寂しくて耐えられない。実は私は反対でした(笑い)」
一方の郁雄さんは賛成だった。
「花巻シニアの監督、コーチは『本気でやるなら強豪の私立で挑戦してみろ』と言いました。花巻東じゃなくてもいいけど、せっかく青森山田の兜森監督が誘ってくださった。強豪校で勝負して欲しかった」
■佐々木に三振食らって刺激
岩手県内のライバルの存在も後押しした。あの最速163キロ右腕・佐々木朗希(大船渡=ロッテ1位)である。