巨人1位・堀田賢慎 花巻東出身の父が青森山田進学に後押し
「中学の時から軟式で140キロを投げる投手がいるって県内で佐々木君は有名でした。中3の地区の選抜の試合で対戦したことがあって、三振をした賢慎は『凄いヤツがいるな』と驚いていました。だいぶ刺激になったと思います」(郁雄さん)
青森山田への進学は自分で決めた。2年秋からエース。が、秋の県大会準決勝で八戸学院光星に1―17で五回コールド負けを喫して一念発起。2年秋まで細身だったが、冬の間に食事、トレーニングで体づくりに励んだ。1日6食に食事量を増やし、ひと冬を越えると、3年春には7キロ増の80キロ。まるで別人に生まれ変わった。
■「水か野菜ジュースにして」
「2年生の正月に会った時以来、久しぶりに春の大会で会うと、体が大きくなっていてビックリしました。もともと食が細い子だったので、寮に定期的にスナック菓子、カップ麺、ジュース類を送っていたんです。でも、この頃から『飲み物は水か野菜ジュースにして』と言われるようになりました。急に意識が変わったんです。プロを視野に入れ始めた? というより最後の夏にやっぱり甲子園に行きたかったんだと思います」(有里さん)