新型コロナ差別続出 田中・ダル・大谷は米国人の標的に?

公開日: 更新日:

 そもそも、日本人選手が米球界で差別を受けるケースは少なくない。

 あのイチローも、差別を受けたことを告白している。マーリンズに在籍していた際、地元紙マイアミ・ヘラルド(電子版)は、イチローが「(デビュー当時に観客から)氷、コインを投げられ、実際に何度か頭に当たった。耳にしたくないようなことも言われた」と発言したと報じた。

 松坂大輔(現西武)は、レッドソックス入団1年目の2007年に、事前に審判からの注意を受けることなく、不正投球を取られたことがあった。その審判が白人だったため、一部の米メディアは「人種差別だ」と指摘した。

 イチローが10年連続200安打のメジャー記録を樹立し、松坂が1年目に15勝してチームのワールドシリーズ制覇に貢献した後なら、差別されるようなことはない。話題先行でまだ実績が伴わなかったからこそ標的にされたのだ。

 2日には、レイズの筒香嘉智(28)、ブルージェイズの山口俊(32)がキャンプを行うフロリダでコロナウイルス感染者が出た。イチローや松坂がそうだったように、入団1年目で実績のないうちは、差別の標的になる可能性がある。前出の鈴村氏は言う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド