阪神が大商大とOP戦 狙いはドラフト候補のチェックにあり

公開日: 更新日:

「あれは大商大のドラフト候補右腕・吉川貴大がプロのレベルでどうなのか、チェックしたい阪神サイドの意向で実現したんだろう。巨人が中大や早大とわざわざオープン戦をやるのも、目当てのドラフト候補がいるからさ。中大には内野手の牧秀悟、早大には左腕の早川隆久がいる。オープン戦は他球団のスカウトもネット裏から見るかもしれないが、ドラフト候補と対戦する投手や打者が、マウンドや打席で得られる生の情報は貴重だ。首脳陣も実際にグラウンドレベルでドラフト候補をチェックできるわけだからな」

 こう言う部長が引き合いに出したのは過去にあったケース。

 例えば巨人が2013年のドラフトで東京ガスの石川を1位入札(クジでロッテが指名)したのは、事前にオープン戦をやって実力を把握していたから。西武が10年のドラフトで日本通運の牧田(現楽天)を2位指名したのも、事前のオープン戦での好投が大きな根拠になったらしい。

「当時は牧田を上位で評価する球団はほとんどなかった。けど、西武は実際に牧田と対戦したからこそ、その実力を正確に把握することができたんだ。コロナ禍だからって、ゴルフばっかりやってんじゃねーぞ!」

 なんでバレたんだろう……なんてクビをかしげながら、渋々、手帳に書き込んだオープン戦の日程を見直したさ。

(プロ野球覆面スカウト)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    巨人のW懸案「ポスト岡本和真&坂本勇人」を一気に解決する2つの原石 ともにパワーは超メジャー級

  2. 2

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  4. 4

    巨人「松井秀喜の後継者+左キラー」↔ソフトB「二軍の帝王」…電撃トレードで得したのはどっち?

  5. 5

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  1. 6

    阿部巨人が企む「トレードもう一丁!」…パ野手の候補は6人、多少問題児でも厭わず

  2. 7

    佐々木朗希「限界説」早くも浮上…案の定離脱、解説者まで《中5日では投げさせられない》と辛辣

  3. 8

    巨人秋広↔ソフトBリチャード電撃トレードの舞台裏…“問題児交換”は巨人側から提案か

  4. 9

    オリオールズ菅野智之 トレードでドジャースorカブス入りに現実味…日本人投手欠く両球団が争奪戦へ

  5. 10

    オンカジ騒動 巨人オコエ瑠偉が「バクダン」投下!《楽天の先輩》実名公表に現実味

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  2. 2

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  3. 3

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  4. 4

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  1. 6

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑でCM動画削除が加速…聞こえてきたスポンサー関係者の冷静すぎる「本音」

  3. 8

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  4. 9

    綾瀬はるかは棚ぼた? 永野芽郁“失脚”でCM美女たちのポスト女王争奪戦が勃発

  5. 10

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり