久保は“馬車馬”…過密日程で酷使の体に悪質ファウルの恐怖

公開日: 更新日:

 スペイン1部マジョルカ所属の日本代表MF久保建英(19)が大忙しである。新型コロナウイルス禍でリーグが中断された後、先月11日に再開された第28節バルセロナ戦から今月3日の第34節アトレティコ・マドリード戦まで<23日間で7試合>の過密日程にあって<全試合に先発出場>とフル回転なのだ。

 しかも――。リーグ2位のバルセロナ戦、先月24日の首位レアル・マドリード戦、3位のA・マドリード戦とスペインが世界に誇るBIG3を相手に先発フル出場。最終的に5―1と圧勝した同30日のセルタ戦は前半で3―0と一方的になったにもかかわらず83分までプレーした。そこから中2日で行われたA・マドリード戦はフル出場。攻撃陣の絶対的リーダーとして抜群の存在感を示しているだけに、馬車馬のように働かされている。

「19歳にしてスペイン1部リーグに初チャレンジし、シーズン途中から攻撃陣の主軸を任されている。そのプレッシャーは並大抵ではない」と元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏が続ける。

「再開後のマジョルカは<中2日の強行軍>が続き、久保は毎日のように試合に出て、ぶっ倒れてしまわないか――というイメージでした。久保はマジョルカで攻撃を差配する役割を与えられ、そうなると相手は当然、久保を自由にプレーさせないために<悪質なファウルを仕掛けて止める>ことになる。実際、再開後は足を削られる場面が格段に増え、ケガを負う心配も十分に懸念されます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド