またも引導渡せず…白鵬と鶴竜に横審「様子見」悪しき体質
いくら昔はケガ知らずで強かったとはいえ、いまの鶴竜はケガの上に衰えが激しく、白鵬は計画的な休場で延命を図っている。そこに横綱の美学とか潔さなんてものは皆無。例えば千代の富士は周囲から「まだまだやれる」と言われながら、「体力と気力の限界」と、引退した。
突発的なケガが癒えるまで仕方なく休場するならまだしも、白鵬は自分が勝つために計画的な休場を繰り返し、自身の優勝が危ういとなれば終盤でも平気で途中休場する。横綱は休んでも番付が下がらないことを悪用していると言ってもいい。
横綱の出処進退は不祥事でも起こさない限り、基本的に自分自身でしか決められない。だからこそ、過去の横綱たちはケガや衰えを痛感すると、余力を残しながら責任を感じて引退していった。そんな横綱に唯一、「引退勧告」ができるのが横審なのだ。
横綱の地位を脅かすような力士が出てこないのは問題とはいえ、このままやりたい放題を許せば相撲は単なるスポーツとなりかねない。横審も「もうひと場所様子を見て……」なんて言わず、白鵬にさっさと引導を渡すべきだ。