またも引導渡せず…白鵬と鶴竜に横審「様子見」悪しき体質
いつまで日和見を続けるのか。9月場所を休場した白鵬(35)、鶴竜(35)の両横綱。これで白鵬と鶴竜は、昨年からともに6回目の休場だ。
28日に行われた横綱審議委員会では、そんな最高位力士への対応をめぐって議論が紛糾。矢野委員長は「断続的な休場が続いている」と現状を踏まえた上で、「横審の内規に基づいた審議をするかという意見も出た」と続けた。しかし、結論はいつも通り、おとがめなし。次の11月場所で様子を見よう――と問題を先送りしただけだった。
横審は相撲協会から横綱昇進を推薦された力士が本当に地位にふさわしいかを協議するほか、成績が不甲斐ない、あるいは不祥事を起こした横綱への意見や処分案も取り扱っている。
過去には2010年1月場所中に不祥事を起こした朝青龍に対して「引退勧告」、18年11月場所では休場を続ける稀勢の里(現荒磯親方)に対して「激励」を行った。そのデンで言えば、現在の鶴竜と白鵬が横綱としてふさわしくないのは火を見るより明らかだ。
■引導を渡すタイミング