著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

【特別版】オランダ遠征直前辞退 DF長友佑都が期するもの

公開日: 更新日:

 こうして長友は名門クラブの一員となり、代表活動の再開を迎えた。が、オランダ遠征の合宿直前に予期せぬ体調不良で入院。10月のカメルーン、コートジボワール戦を棒に振った。

 その間、代役筆頭の安西幸輝(ポルティモネンセ)は爪痕を残せず、2戦目に担当した中山雄太(ズウォレ)は好印象を残したものの、本職はボランチやCBである。長友の必要性が再認識されたと言っていい。

 2020年の代表戦に出場しておらず、遠藤の152試合到達までのハードルは一段と上がったが、どんな困難が生じても諦めないのが、この男の強さ。34歳になった今も「まだサッカーをしていない自分の子供の世代が『長友、いたな!』って思うくらい記憶に残る選手にならないといけない」と貪欲に泥臭く高みを目指し続けている。

 自身のことを「コミュニケーションの世界大会があったら優勝できる」と言い切るほどの表現力に加え、統率力と闘争心を兼ね備えた長友は森保ジャパンに不可欠なピースだ。17日の仏1部ボルドー戦はベンチ入りにとどまったが、11月の代表活動までにコンディションを整え、円熟味溢れる一挙手一投足を再び披露してほしいものだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  2. 2

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  3. 3

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 4

    「フジ日枝案件」と物議、小池都知事肝いりの巨大噴水が“汚水”散布危機…大腸菌数が基準の最大27倍!

  5. 5

    “ホテル暮らし歴半年”20代女子はどう断捨離した? 家財道具はスーツケース2個分

  1. 6

    「ホテルで1人暮らし」意外なルールとトラブル 部屋に彼氏が遊びに来てもOKなの?

  2. 7

    TKO木下隆行が性加害を正式謝罪も…“ペットボトルキャラで復活”を後押ししてきたテレビ局の異常

  3. 8

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  4. 9

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  5. 10

    松たか子と"18歳差共演"SixTONES松村北斗の評価爆騰がり 映画『ファーストキス 1ST KISS』興収14億円予想のヒット