ロッテをCSに導いた藤原「フルスイング」貫く心身の強靭さ
プロ野球界には首脳陣や周囲の助言を聞き過ぎてつまずく新人がごまんといる。不調から抜け出したいと思うあまり、さまざまな人からさまざまなアドバイスを聞いた結果、パニックに。揚げ句、自分の持ち味まで殺してしまうパターンだ。
そんな経験とは無縁で活躍しているのが高卒2年目、ロッテの藤原恭大(20)だ。
決勝の逆転3ランを放った前日に続き、勝てばチームのCS進出が決定する8日の西武戦の六回には左中間にダメ押しとなる適時二塁打。4打数2安打1打点で天王山の勝利に貢献した。
「インコースを狙って思い切っていきました。打ったのはスライダー。タイムリーになってよかったと思う」とは本人だ。
大阪桐蔭高3年時は根尾(中日)、柿木(日本ハム)らとともに甲子園春夏連覇。ドラフトでは3球団から1位指名されて鳴り物入りで入団したものの、1年目は6試合に出場しただけ。ファームでも82試合で打率・227、4本塁打、21打点とパッとしなかった。