大谷翔平の代名詞「160km右腕」変化したメジャーでの価値

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 ドジャース対レイズのワールドシリーズを見て、「メジャーの投手はやっぱりスゴいなぁ」と感じたファンも多いのではないか。

 例えばドジャースが優勝を決めるまでの4、5、6戦で160キロ以上の速球を投げた投手は両チーム合わせて4人。レイズはフェアバンクスとグラスノー、ドジャースはグラテロール、メイが160キロをマークした。投手の160キロはいまや当然とまでは言わないが、珍しいことではなくなったのだ。

「投手の球速が速くなったのは、ここ2、3年でしょう」と、スポーツライターの友成那智氏がこう続ける。

「短いイニングを投げるリリーフはともかく、グラスノーやメイといった先発投手も160キロの速球を投げますからね。投手の球速が最近、急激にアップしたのは全米各地のトレーニング施設や有名な指導者の影響が大きい。基本的には体幹を鍛えるそうで、そういった施設や指導者のもとでトレーニングを積むと、2年くらいのうちに最低でも球速が3、4キロアップするといわれています。例えばダルビッシュは今季、速球の平均球速が154・8キロでした。ここ2、3年で球速が4キロほど上がったのもハードなトレーニングを積んだ成果でしょう」

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