青学大に異変…2021年箱根駅伝「大エース」登録外の真意
新型コロナ禍で大型イベントが続々と中止に追い込まれる中、何とか箱根駅伝(2021年1月2、3日)は生き残った格好。キャッチコピーは「応援したいから、応援にいかない。」。延べ100万人といわれる沿道の観客が、外出を控えればテレビ観戦者が増えるのは自明の理である。
過去最高視聴率の往路30.7%、復路32.1%の更新は確実だろう。
10日に出場21チームが登録選手16人を発表。大本命の青学大で<異変>が起きた。前回大会の2区で日本人1年生史上最速タイム(1時間7分3秒)を叩き出した岸本大紀(2年)が、股関節の故障を理由にエントリーされなかったのだ。
「箱根だけを目標にしてほしくない。2024年パリと28年ロス五輪で活躍できる選手。治してから強化したい。将来を考えての決断です」
こうコメントした原監督。
厚い選手層を誇る青学大だからこそ、とライバル校はため息をつくが、この原監督語録が「プラスの相乗効果をもたらす」とある大学陸上関係者が続ける。