先細り必至の「福岡国際マラソン」に元陸連幹部が緊急提言

公開日: 更新日:

「今年は話題性に乏しいですから……」

 大会関係者がこう漏らしているのが、6日号砲の福岡国際マラソンだ。今年はコロナ禍の影響で規模を大幅に縮小。エントリーした選手は昨年の約500人から97人に激減し、海外招待選手も参加しない。2年前は東京五輪の代表選考会となるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC=2019年9月)の出場権を懸けての争いで、服部勇馬(2時間7分27秒)が日本勢で14年ぶりとなる優勝。昨年もMGCファイナルチャレンジの男子第1戦として注目されたが、すでにマラソンの東京五輪代表は決まっている。今年の大会に注目するファンは少ない。

 1947年創設の今大会は、かつて「マラソンニッポン」を代表する国際レースだった。80年代のテレビ視聴率(当時の放送はNHK)は40%前後(世帯平均=ビデオリサーチ調べ)を誇り、瀬古利彦や中山竹通らが世界の強豪相手にトップでゴールするシーンに国民は沸いた。

■エリートのみから市民参加型へ

 しかし、今では五輪代表に関わるレースでも視聴率はどうにか2桁に乗る程度だ。「だから心配なんだよ」と言うのは、かつて大会のコースディレクターだった帖佐寛章氏(元日本陸連副会長)だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V奪還を手繰り寄せる“陰の仕事人” ファームで投手を「魔改造」、エース戸郷も菅野も心酔中

  2. 2

    ドジャース地区V逸なら大谷が“戦犯”扱いに…「50-50」達成の裏で気になるデータ

  3. 3

    大谷に懸念される「エポックメーキングの反動」…イチロー、カブレラもポストシーズンで苦しんだ

  4. 4

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  1. 6

    やす子の激走で「24時間テレビ」は“大成功”のはずが…若い視聴者からソッポで日テレ大慌て

  2. 7

    安藤サクラ「柄本佑が初めて交際した人」に驚きの声…“遊び人の父”奥田瑛二を持つ娘の苦悩

  3. 8

    堂本剛、松本潤、中山優馬…そして「HiHi Jets」髙橋優斗の退所でファンが迎えるジャニーズの終焉

  4. 9

    「光る君へ」一条天皇→「無能の鷹」ひ弱見え男子…塩野瑛久は柄本佑を超える“色っぽい男”になれる逸材

  5. 10

    虎の主砲・大山を巡り巨人阪神“場外乱闘”に突入か…メジャー挑戦濃厚な岡本の去就がカギを握る