ビジャレアル久保建英 飛び交う年明け1月放出報道の的外れ

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 スペイン1部ビジャレアルの日本代表MF久保建英(19)について「年明け1月の移籍期間中に放出される可能性がある」と現地で報じられている。

 日本時間14日のベティス戦で今季全試合出場の主力MFイボーラが左ひざを痛めて途中交代。精密検査の結果、左ひざ前十字靱帯断裂で今季絶望となった。そこで浮上したのが、ビジャレアルの保有選手で現在メキシコにレンタル移籍中のアルゼンチン人MFカセレスが復帰する→EU圏外3人枠を1人分空ける必要がある→そこでレンタル移籍の久保が放出される――というのである。

 この現地報道を<引用する格好>で「EU圏外枠が足かせになって久保が移籍」と報じる国内メディアもあるが、いささか「的外れではないか?」と、あるサッカー関係者がこう続ける。

「久保以外のEU圏外枠の選手は、29歳のアルゼンチン人DFフネスと34歳のコロンビア人FWバッカの2人。この2人はビジャレアルが保有権を持っているので<売却するのが難しい><レンタル移籍の久保の方が放出しやすい>というのが根拠になっているが、こんなバカげた話もない。1月の移籍期間はリーグ後半に向けて即戦力を引き入れ、戦力外に見切りをつける期間。スタメン要員ではないが、スペインリーグも欧州リーグもコンスタントに出ている久保と比べてバッカは故障も多く、明らかに全盛期のキレもパワーもない。フネスにいたっては現在メキシコにレンタル移籍中とエメリ監督の構想外となっている」

 カセレス復帰で追い出されるのは、久保ではなく、ベテランのバッカかフネスだというのだ。

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