久保はヘタフェでは「役不足」レアルへの早期復帰を望む声
欧州サッカーで攻撃系選手が評価を上げるには「プレー内容よりも<目に見える結果=ゴールを決める>のが早道」と言われている。そのデンでいけば、所属しているレアル・マドリードからレンタル移籍したビリャレアル、8日に再レンタル移籍したヘタフェでノーゴールの日本代表MF久保建英(19)は<評価に値しない>選手ということになる。しかし、どの世界にも例外は存在する。久保は「プレー内容で高い評価を受けている」(サッカー関係者)というのである。
日本時間21日のウエスカ戦。久保が「欧州のサッカー通をうならせた」(前出の関係者)プレーが2つある。
まずは前半38分だ。ピッチ中央付近で<相手ゴールを背にした状態>の久保の足元に自陣からパスが送られた。背後には相手選手がいる。久保は、わざとトラップを大きくすることでスルッと入れ替わり、いとも簡単にマーカーを置き去りにしてみせた。
もうひとつは、前半終了間際のプレーだ。
相手選手2人に囲まれた久保。巧みなステップでボールをキープしながら、相手選手の先にいた味方MFアレニャに<敵の股間を通して>正確なパスを送った。屈辱的な股抜きパスを決められた選手の苦り切った表情が印象的だった。