代走の切り札・植田海 高校の恩師は「最初のノック1球でレギュラー決定」
水を向けられた武田部長は「グラウンドの端の方で見学する女子もいましたね。モテるのに、一切自慢することがなかった」と振り返る。
忍者の里である甲賀市出身ということで、阪神入団当初は「忍者ウエダくん」と報じたメディアもあった。それから6年、今は代走の切り札として重宝されている。矢野燿大監督もその足について、「海には揺るぎない信頼がある」というほどだ。
今季は61試合に出場し、10盗塁、成功率は9割を超える。他球団も警戒する自慢の脚力で、勝利に貢献したい。
▽植田海(うえだ・かい) 1996年4月19日、滋賀県甲賀市生まれ。高校1年の終わりに日本航空高から近江高へ転校。対外試合で50回以上の盗塁を試み、失敗は1回だけだったという。2014年のドラフト5位で阪神に入団。右投げ左打ち。