ベトナム代表戦で目立った攻守のチグハグ…大観衆の前で何しとるんや!
3月29日にW杯アジア最終予選最終節・ベトナム戦が埼スタで行われた。
5日前のオーストラリア戦の勝利でカタールW杯出場を決めたばかりだが、チャンスを与えられた控え組が、どんな好パフォーマンスを見せてくれるか、期待は大きく膨らんだ。入場規制の解かれたスタジアムで「大観衆を魅了して欲しい」という思いも募った。
結果は──。前半20分に6試合ぶりの失点を喫し、後半9分にDF吉田のゴールで同点に追い付いても攻守のチグハグ感は解消されず、せっかく4万4600人ものファンがスタジアムに集まってくれたのに「何しとるんや」という言葉が口をついて出てしまった。
オーストラリア戦から先発9人を入れ替え、確かにプレーしづらい面はあっただろうが、大半の時間帯でベトナムを押し込み、シュート本数も日本の23本に対してベトナムは1本だけ。それで1-1のドロー決着というのは納得がいかない。
ベトナムはフィールドプレーヤー10人が自陣に引きこもり、専守防衛の布陣を敷いた。ボールを細かくつなぎながらシュートを打とうと思っても難しい。やはり「サイドから高精度のクロスを入れる」のが効果的となる。