あまりにも大きい巨人・坂本勇人が抜けた穴…代役3人が「打率.181 三振10」の体たらく
巨人が5日の広島戦で開幕35試合目にして今季初の零敗。わずか1安打と打線が沈黙し、「いい投手戦でしたけどね。こっちが0点じゃ、いかんですね」と原監督もお手上げの体だった。
「勇人がいないと打線は苦しい」というチーム関係者の言葉を借りるまでもなく、1日に右膝内側側副靭帯損傷で登録抹消された坂本勇人(33)の穴はやはり大きい。
この日は「2番・遊撃」に広岡大志(25)が入ったものの、3打数無安打。守っては、五回1死一塁で二塁に悪送球し、相手に先制点を献上するきっかけをつくった。3日の初回6失点も広岡のエラーからだった。
今季、坂本がスタメンを外れた試合はこの日を含めて7試合。代役には広岡、若林晃弘(28)、湯浅大(22)が指名されているが、3人合わせて計22打数4安打の打率.181。10三振とチームの足を引っ張っている。
大黒柱の坂本は今年12月で34歳。年々、故障が増えている。何年も前から「ポスト坂本」の育成がチームの課題になっているものの、そのメドすら立たない状態が続いているのが現状だ。
坂本に加え、エースの菅野智之も登録抹消中。原監督は、スポーツ報知の取材に「帰ってきても居場所がないぐらいのチームになると一番ベストだよね」と答えているが、理想と現実の間には余りに大きなギャップが横たわっている。