米国に2-0の快勝 鎌田と久保の見事な共闘が「ひょっとすればひょっとする」と思わせた
鎌田と久保が創造性とゴール前の鋭さを体現した
デュッセルドルフ・アレナは2006年ドイツW杯直前のマルタ戦を筆頭に何度か訪れたことがあるが、会見場やミックスゾーンから記者席がとにかく遠い。報道陣はエレベーターは使えず、凄まじい数の階段を上らなければいけない。ドイツのスタジアムはこういった構造が結構、多い。サッカー取材は体力勝負だと改めて痛感させられた。
午後2時25分の試合開始1時間前に配信されたスタメンを見ると、やはり鎌田が入っている。一方で久保の名前もある。となれば、どちらがトップ下に入るか分からない。興味津々でキックオフを待った。
スタートの立ち位置は鎌田がトップ下で久保が左サイド。開始8分に久保が相手の突破を許し、決定機を作られるなど不安な船出を強いられたが、徐々に立て直しを図っていく。
そんな2人が絡んだ最初の決定機が13分のシーン。1トップ・前田大然(セルティック)が 相手DFに激しく寄せに行き、久保がボールを奪取。ゴール前に侵入してきた鎌田にラストパスを送り、フィニッシュに持ち込んだシーンだ。
背番号15のシュートは惜しくもGKに弾かれたが、「2人の特徴は攻撃で違いを作る部分」と遠藤航(シュツットガルト)も評する通りの創造性とゴール前の鋭さを体現した。これを境に彼らが近い距離感でプレーする場面が増え、セットプレー時も厚みをもたらしていく。