箱根駅伝「第100回記念大会」の“全国化”は羊頭狗肉…地方の大学に門戸開放のフリ
2023年正月の箱根大学駅伝は、連覇を狙う青学大と大学駅伝3冠を目指す駒大の一騎打ちとみられているが、地方大学の目は早くもその次に向けられている。
箱根駅伝を主催する関東学生陸上競技連盟(関東学連)は今年6月、24年の第100回大会の予選会(今年は43校出場)参加資格に関して「関東学連」の登録者という条件を「日本学生陸上競技連合」(日本学連)の登録者に広げると発表。地方の大学も「条件」をクリアすれば箱根路を走れることになったのだが、問題は、その「条件」だ。
100回大会の予選会も従来通り、各校12人が出走し、10人のハーフマラソンの合計タイムによる選考だ。箱根駅伝に出場経験のある大学関係者は「地方大学のトップ選手を集めた選抜チームでも、本戦に出られる10位以内は絶対に無理」と断言する。地方の高校にいる長距離の有望選手はみな関東の大学に進学する。各大学はブランド力や「特待生」の条件などで選手の争奪戦を繰り広げている。
■決定は今年6月、強化する時間なし