箱根駅伝「第100回記念大会」の“全国化”は羊頭狗肉…地方の大学に門戸開放のフリ
「地方の大学が予選会に出られることが決まったのは今年6月。ハーフマラソンを強化する時間もない。100回大会の全国化を求める声は数年前からあった。せめて2年ぐらい前に発表して欲しかった。直前になって中途半端な形で参加資格を拡大したのは、地方の大学に出場のチャンスを与えなければ批判されるので、門戸を広げたフリをしているのです。とはいえ、まだ時間はある。日本学連が関東学連と話し合って妥協点を見いだすとか、例えばセンバツ高校野球の21世紀枠のように、ある基準をクリアした地方の大学は出場させてもいいのではないか」とは、関西の大学OBだ。
関東と地方の大学のレベル差は大きく、関東以外の大学が箱根路を走れば「繰り上げスタート(首位から10~20分遅れ)ばかりになってしまう」と懸念する大会関係者もいる。今年の全日本大学駅伝は15位までは関東の大学。地方大学で最上位だった16位の関西学院大はそれから約3分遅れだった。真の全国化のために知恵を出し合うべきだ。