二刀流・大谷ならではの珍事 史上初のピッチクロック違反を乗り越え今季初勝利

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 エンゼルス・大谷翔平(28)が不名誉な記録に名を残した。

 日本時間6日のマリナーズ戦に登板し、6回を3安打1失点、8奪三振。打っては七回に左前適時打を放ち、2打数1安打1打点、2四死球だった。過去6試合で4勝負けなしと相性のいいマ軍相手に今季初勝利をマークした。

 大谷は今季から導入された新ルールに翻弄された。まずは投手として初回、先頭から2者連続四球と適時打で1点の先制を許すと、4番ラリーに初球を投じるまで20秒以上を要する「ピッチクロック(投球間隔)違反」。1ボールを宣告された。

■投打での違反は史上初

 大谷の違反はマウンドだけにとどまらなかった。六回の第3打席では、バットを構えるのが遅れて今度は打者として投球間隔違反を取られたのだ。球審から1ストライクを告げられた大谷は苦笑い。投打での違反は当然、史上初めてのことで、二刀流をこなす大谷ならではの珍事だった。

 立ち上がりの違反もあって投球リズムを掴めなかったのだろう。この日の大谷は新球スイーパーなど変化球の制球に苦しんだ。三回には2つの死球をぶつけるなど、四回までは毎回の走者を許す苦しいマウンドだった。

 大谷らしさを取り戻したのは六回。5番ヘルナンデスから3者連続空振り三振に仕留めて、111球を投げ抜いて降板。投打でのペナルティーを乗り越え、今季初白星を手にした。

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