タイサッカー界のトップアイコンを香港で直撃! 川崎チャナティップはタイリーグBGに移籍する
チャナティップ・ソングラシーン。
言わずと知れたタイサッカー界のトップアイコンだが、日泰を股に掛け、彼を取り巻く界隈が実に騒がしくなっている。
筆者は、AFC(アジアサッカー連盟)U-17(17歳以下)アジアカップ(6月15日~7月2日)の取材でタイを訪れたが、現場で会う顔見知りのタイ人ジャーナリストたちから聞かれるのは、U-17日本代表チームの良し悪しではなく、ほぼ「チャナティップの移籍報道、日本ではどんな感じなの?」ばかり。
国内クラブ間移籍による史上最高額となる移籍金(約4億6500万円/推定)で、北海道コンサドーレ札幌から川崎フロンターレへ電撃移籍を決めたのが2022年1月。移籍2シーズン目となる今季は、公式戦出場がわずか5試合のみ、登録メンバーから外れることも多い。昨季以上に出場機会に恵まれず、チーム内での序列がより一層厳しい立場に置かれている。
■手を挙げた金満クラブとは?
この状況を本国タイでは“飼い殺し”と感じてしまってもおかしくはない話であり、タイに“戻っておいで”空気がまん延しているように感じた。そういった中でタイ国内クラブが獲得するのでは、という報道がもっぱらだ。
では、その可能性を秘めているのはどのクラブなのか。連日の報道で挙がるのはビッククラブばかり。
2年連続で国内タイトル3冠を奪取し、名実ともにタイサッカー界を席巻するブリーラム・ユナイテッド。タイ代表チームをも手玉に取る女帝マダム・ペーンがオーナーを務めるポートFC。そして資金力に物を言わせ着々と強化を図っているBGパトゥム・ユナイテッド(以下、BG)の3クラブだという。