なでしこ1次リーグ3連勝は初W杯FW田中美南の覚醒がカギ ザンビア戦“幻のハット”が惜しい
なでしこジャパン(世界ランク11位)が20日に開幕した女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会の初戦(22日)でアフリカ代表のザンビア(同77位)と対戦。5-0で圧倒し、幸先の良いスタートを切った。
女子サッカーは地域によって普及度に大きな隔たりがあり、男子以上に世界ランクの違いが「大きな実力差」となる。圧勝は想定内だったとはいえ、なでしこは攻守にバランスの取れた好チームに仕上がっており、十分に上位を狙えるチームと期待したい。
26日は北中米・カリブ海代表のコスタリカ(36位)と対戦(午後2時キックオフ)。そして31日には欧州の強豪スペイン(6位)との一戦が控えている。1次リーグを3連勝で突破するには、何が必要となるか?
2011年ドイツW杯の優勝を経験した唯一の代表選手・DF熊谷を中心とした3DFは安定感があり、今後も大崩れすることはないだろう。勝ち上がるには、やはり攻撃陣の「決定力」が、大きな鍵を握ることになる。
ザンビア戦に1トップとして先発したFW田中美南(29=神戸)は、13年に代表に初選出されて64試合.28得点とコンスタントに結果を残してきたが、今大会が初めてのW杯出場となった。DFとの駆け引きも巧妙だし、シュートのバリエーションも豊富。「これまでのW杯選考外の鬱憤を晴らす」という意気込みも伝わり、大化けの予感を漂わせていた。