ロンドンの古豪チャールトンに資本参加 日本企業ACAFPの小野寛幸CEOを直撃
凄まじきフットボールの熱狂
「もともとは金融マンだったのですが、ベトナムで投資ファンド事業の立ち上げの仕事をやっていた際、投資した会社の社長が大のサッカー好きだったのです。ベトナムでは、2018年にAFCのU-23アジア選手権で準優勝した時、カタールW杯の最終予選に進出した時のお祭り騒ぎが忘れられません。道路という道路が快挙を祝うバイクで埋まり、ベトナム人のフットボール愛を肌で感じました。これは<凄まじきフットボールの熱狂>の原体験となっています」
「その社長に『欧州CLの決勝を見に行こう!』と誘われ、2016年5月にイタリア・ミラノで行われた スペインのレアル、アトレチコのマドリードダービーとなったUCLの決勝戦を観に行きました。ミラノ中で発煙筒がたかれ、両クラブのチャント(応援歌)が流れ、まさにフットボール一色に彩られました。
試合は1-1からPK戦にもつれ、最終的にレアルが戴冠したのですが、多くの老若男女が歓喜と落胆で沸き上がりました。その狂乱の場に実際にいたことで<フットボールはスポーツの枠組みを超えた文化である>ことを痛感しました。
同時に『欧州のフットボールクラブのオーナーになる』『フットボールの潜在価値を引き出して解放する』『持続的なビジネスモデルを構築して経済的な底上げを図る』というミッションが、おぼろげながらも脳裏に浮かび上がり、それを具現化したのがACAFPなのです」