10.15開催のパリ五輪代表決定戦(MGC)も“殺人的暑さの余波”で「暑熱対策」が不可欠
パリ五輪の男子マラソンは来年の8月10日、女子は最終日の11日(ともに午前8時スタート)。昨年の8月は35度前後を記録する日もあったパリは、今年は昨年ほどの猛暑ではなく、朝晩はかなり涼しいようだが、ある実業団関係者が言う。
「今年のMGCが10月15日と発表されたのは昨年12月。パリ五輪本番の気候を考慮して開催日を設定したのでしょう。10月の朝ならおそらく15度前後でしょうから、選手はそれほど暑さを気にすることもなかった。ところが、今年は例年以上の殺人的な酷暑です。来週も猛暑は続く見込みで、『10年に1度の高温』になると気象庁は注意を呼び掛けている。暑さは10月まで残るともいわれている。世界陸上ではないが、10月でも暑さ対策を怠るわけにはいきません。当日も暑くなることを前提に準備します。給水のタイミングや帽子、手のひらを冷やすグローブなど、当初は頭になかった暑熱対策が重要になる可能性はあります」
レース中に水浴びする選手が続出するかもしれない。