大谷翔平に投手・野手“隔年二刀流”プラン浮上…かつてイチロー提言、今季の打者専念が引き金
「同時にやる上ではあまり目指さなくてもいいかな」
かのイチローはかつて、大谷の二刀流に関してこう言っている。
「1シーズンはピッチャー、次のシーズンは打者で、サイ・ヤング賞と本塁打王を取ったらとか……。その(1年おきの)二刀流は面白いと思う。20勝するシーズンがあって、その翌年に50本打ってMVP取ったら化け物ですよね。でもそれができなくはないですから」
できないどころか、大谷は今季、二刀流をやりながら本塁打王のタイトルをほぼ確実なものにしたではないか。
大谷自身、昨年11月のNHKスペシャル「メジャーリーガー大谷翔平 2022 アメリカの新たな伝説へ」のインタビューの中で、メジャー史上初の投打の規定到達についてこう言った。
「同時にやる上ではあまり目指さなくてもいいかなと思う。どんな形のツーウエー(二刀流)のスタイルがあってもいいと思う。これとこれをやらなければならないという形である必要はない」
ならば投打、隔年の二刀流はアリだろう。前出の友成氏がこう言う。
「1年間、まったく投げないとか打たないというのは、感覚の問題もあるので現実的ではありませんけれども、投手と野手、どちらかに軸足をおいて隔年でプレーするというのは、体にかかる負担を考えても理想的だと思いますね。一昨年は打者として46本塁打をマークしてMVPを獲得。昨年は15勝(9敗)、防御率2.33、サイ・ヤング賞投票4位と投手としてブレークした。そして今年は2冠王を視野に入れている。実際に残している成績も投手と野手、隔年ですから」
今回の打者専念が投手と野手、隔年の二刀流の引き金になる可能性はありそうだ。