ラグビー日本代表が18日に戦う前回W杯準Vイングランドの「要注意人物」はこの2人
堅守を支えるスーパーエース
■マロ・イトジェ(LO・28歳・195センチ・115キロ)
パワー、スピード、タフネス、どれを取っても一流で「スーパーマロ」の異名もある。ナイジェリア出身の両親を持ち、若い時から次代のエースプレーヤーと期待されていた。
ラグビー取材歴30年以上のスポーツライター、永田洋光氏は「デビュー当時から順調に成長している」とこう続ける。
「昔はプレーが非常に粗かった。技術は二の次といわんばかりでしたからね。ただ、今はテクニックも磨き、密集でのボールの奪い合いなどの地道な役割も、豊富な運動量で確実にこなす仕事人です。ラインアウトではイングランドの中心的ジャンパーでもある。中でもチャージが抜群にうまい。キックをはじく能力に関しては、右に出る選手がいるかどうか。イングランドは堅守でプレッシャーをかけ、陣地をじわじわと押し上げるラグビーが持ち味。日本戦ではフォードが指令を出し、イトジェと同じロックのロウズがジャッカルを仕掛けて反則を引き出そうとするでしょう」
大会直前のサマーネーションズシリーズでは精彩を欠いたものの、今大会のアルゼンチン戦では抜群のキレを見せたイトジェ。どれだけ警戒しても、警戒し足りないということはない。