プロ野球FA人的補償“事件簿” 内海哲也は涙で巨人退団、岩瀬仁紀めぐり中日と日本ハムで大騒動に
FAでソフトバンクに移籍した山川穂高(32)の人的補償として、西武が日米通算163勝のレジェンド左腕・和田毅(42)を指名する方針を固めたことで、球界内外に衝撃が走っている。「松坂世代」唯一のNPB現役選手で最後のダイエー戦士。昨季も8勝をあげた衰え知らずの左腕は、名実ともにソフトバンクの顔ともいえるだけにインパクトは計り知れないが、過去のFAの人的補償でもさまざまな“事件”があった。
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■内海哲也(巨人→西武)
2018年オフ、巨人が西武からFAで獲得した炭谷銀仁朗の人的補償として、内海が移籍すると発表した。
当時36歳の内海は11年から2年連続最多勝を獲得するなど通算133勝。13年を最後に2ケタ勝利から遠ざかり、18年も5勝にとどまったものの、投手陣のリーダーとして長くチームを牽引した巨人の大功労者だった。しかも、福井・敦賀気比3年時にオリックスから1位指名されるも入団を拒否。祖父が巨人OBだったことから「ジャイアンツ愛」を貫き、社会人の東京ガスに入社。3年後に自由獲得枠で巨人に入団しただけに、そんな内海をプロテクトリストから外した球団にも批判が集まった。