28年ロス五輪へのメジャーリーガー派遣を実現させる「大谷」という内圧、NFLという外圧
米メディアによれば、一歩前進だという。
米大リーグのロブ・マンフレッド・コミッショナーは日本時間17日、オールスターが行われたテキサス州アーリントンで会見。「野球・ソフトボール」が2大会ぶりに実施される2028年ロサンゼルス五輪へのメジャーリーガー派遣について「協議の余地はある」と明言した。先週、ロス五輪大会組織委のケーシー・ワッサーマン委員長と会談したそうで「ケーシーも言っていたが、(今年のパリ五輪とは違い)ロスなら新たに球場を建設する必要はない。レギュラーシーズン中という問題はあるが、選手会とは話し合いを続けていく」と話した。
■態度軟化の裏側
ワッサーマン委員長が今年2月のオーナー会議で各球団にロス五輪への選手派遣を要請した際、同コミッショナーは過密日程などを理由に難色を示していた。これまでレギュラーシーズンやWBCなどMLBの利益を優先してきたマンフレッド・コミッショナーが、ここにきて態度を軟化させたのは周囲からのプレッシャーと無関係ではないだろう。
今やメジャー最大のスターであるドジャース・大谷翔平(30)が日本時間16日の球宴前日会見で「国際大会は特別だと思うし、特にオリンピックは、ふだん野球を見ない人も見る機会が増えてくるので、そういう意味では野球界にとっても大事なことかなと思う。個人的にも出てみたいなという気持ちはある」と出場に意欲を示すと、メジャーもすぐさま反応した。