貴景勝は大関最短復帰が叶わずこのまま「引退」か…親方就任の準備はとっくに万端
矢尽き刀折れ……。
元大関・貴景勝(28)が大相撲9月場所3日目の10日から休場することが決まった。カド番だった先場所を5勝10敗で負け越し、大関から陥落。関脇の今場所で10勝すれば元の地位に戻れたものの、再出場の予定はなく、最短での大関復帰は事実上消滅である。
今場所は初日から2連敗。初日の御嶽海戦、2日目の王鵬戦はともに押しても押しきれず、力なく寄り切られた。
貴景勝は「頸椎椎間板ヘルニアによる神経根症」で2021年5月場所を途中休場。以来、首にバクダンを抱えることになった。
ベテラン親方が言う。
「頭からぶつかることが多い相撲はもともと首への負担が大きく、近年では霧島や石浦(現間垣親方)、若隆元らが神経根症をやっている。それでも霧島は立ち合いで頭からガツン!と行くタイプではないからまだ何とかなっているが、貴景勝は立ち合いの当たりが生命線。強烈な当たりで相手を下がらせ、その後もガンガン当たって相手を押し込む相撲です。手足が短く、四つ相撲に難がある貴景勝にとって、首のケガは“致命傷”だった」