大の里は“同じパターン”で連敗…阿炎は想定通り?支払うことになる「高い授業料」
192センチ、182キロの巨体があっさりと転がされた。大相撲11月場所4日目、新大関の大の里(24)が初黒星である。
阿炎に立ち合いでもろ手突きからの右ノド輪を食らい、上体を起こされると、焦りもあったのだろう。間を詰めようと突っ込んだところ、下がった阿炎のすくい投げが炸裂。前に出る勢いのまま投げられ、土俵下に転げ落ちた。
これで阿炎には先場所から2連敗。問題はその内容である。先場所も、もろ手突き、右ノド輪で上体を起こされ、引き落としで土をつけられた。決まり手が違うだけで、同じパターンで敗れた。
ベテラン親方が言う。
「14日目で優勝が決定していた先場所、阿炎と対戦した千秋楽は気の緩みもあったでしょう。しかし、あの一番で阿炎は自信をつけ、同じ戦法を繰り出した。厳しい言い方をすれば、『どんな時でも気を抜いた相撲を取ってはいけない』ということ。大相撲には『負けて覚える相撲かな』という言葉がある。大の里にとっては、いい勉強になったのではないか」