中村心(19歳・1年目)3歳の夢を叶えた両親の献身
「プロゴルファーになりたい」
24年のプロテストに合格し、幼稚園の卒園アルバムにつづった夢がかなった。
山口県生まれ。もともとは右利きだったが、子供のころから、母の佳世さんが右脳を鍛えるためにと、鉛筆と箸は左手を使わせた。おかげで左右の握力は同じ。バランス感覚が養われた。
「将来は米ツアー参戦が夢。英語の勉強に力を入れたいと、滋賀のECC学園の通信制を受験した。姉の影響でゴルフを始めたのは5歳から。父の英治さんは独学でゴルフを学び、中村のコーチを務めている。佳世さんも球拾いをするなど練習をサポート。中村が高校のゴルフ部に入部しなかったのも、それだけ両親を信頼しているからです」(ゴルフ関係者)
持ち味はドライバー。中学3年時点で平均240ヤードを叩き出したほど。高校3年時には日本ジュニアを制した。
目標は2024年の米ツアー賞金ランキング1位のジーノ・ティティクル(タイ)。いずれ海を渡り、持ち前の英語力を生かすつもりだ。