豊昇龍「右肘不安」消えず…新横綱での初日は分厚いサポーター、2日目はグルグルにテーピング

公開日: 更新日:

 一夜にして、持ち前の鋭い出足が戻った。

 新横綱の豊昇龍が前頭筆頭の若隆景を速攻で寄り切って初白星。過去5勝8敗の難敵を下し、連敗を免れた横綱は「ちょっとホッとした」と本音を漏らした。

 初日は小結阿炎にわずか2秒の電車道で土俵下に吹っ飛ばされた。新横綱の初日黒星は1995年の貴乃花以来。中継の解説陣や親方衆に「安易な張り差し」「甘い」と酷評されたが、この日は持ち味のスピードと厳しい攻めが戻った。

「とはいえ、気になるのは先場所千秋楽で痛めたという右肘の状態です。初日は分厚いサポーターをしていて、この日はテーピングでグルグル巻きでした。初日の阿炎に対して、安易な張り差しに出たのも、新横綱の重圧や勝ちたいという焦りもさることながら、痛みが残っているという右肘の不安が拭えないからでしょう。ただでさえ、今場所は朝稽古のあとの取材を完全NGにするなどナーバスになっているのもそう。若隆景を突いて押して攻め、右を差して寄り切ったこの日の相撲を見る限り、深刻な状態ではないと思いますが、故障悪化の不安はつきまといます」(角界OB)

 重圧と故障をはねのけてこそ、横綱だろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人のW懸案「ポスト岡本和真&坂本勇人」を一気に解決する2つの原石 ともにパワーは超メジャー級

  2. 2

    反撃の中居正広氏に「まずやるべきこと」を指摘し共感呼ぶ…発信者の鈴木エイト氏に聞いた

  3. 3

    松本潤、櫻井翔、相葉雅紀が7月期ドラマに揃って登場「嵐」解散ライブの勢い借りて視聴率上積みへ

  4. 4

    遠山景織子 元光GENJI山本淳一との入籍・出産騒動と破局

  5. 5

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  1. 6

    だから高市早苗は嫌われる…石破自民に「減税しないのはアホ」と皮肉批判で“後ろから撃つ女”の本領発揮

  2. 7

    中居正広氏vsフジテレビは法廷闘争で当事者が対峙の可能性も…紀藤正樹弁護士に聞いた

  3. 8

    ユニクロ女子陸上競技部の要職に就任 青学大・原晋監督が日刊ゲンダイに語った「野望」

  4. 9

    吉岡里帆&小芝風花の電撃移籍で様変わりした芸能プロ事情…若手女優を引きつける“お金”以外の魅力

  5. 10

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及