「音楽でメシが食えるか?」富澤一誠・辻堂真理著
音楽の仕事には、自分がスターになる表の仕事、作詞・作曲家やアレンジャー、音楽プロダクションなどの裏の仕事がある。
アーティストを志すなら自分を知らなくてはいけない。著者は歌謡学校の先生から、音感がないから諦めろと引導を渡された。
もっと自分をアピールすることも必要だ。徳永英明はどうしてもプロになりたかったがツテがない。そこでテレビ局の近くの喫茶店でバイトした。いつも自分の歌を録音したカセットテープを持っていて、「領収書ください」と言われたとき、宛名が業界関係だったらその場でテープを渡したという。
国民的ヒットが出ない時代に、音楽を目指す人に贈る熱いメッセージ。
(言視舎 1500円+税)