「死まで139歩」ポール・アルテ著 平岡敦訳

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 ネヴィルは、パブを出ていった妙齢の女性を尾行する男に気づく。女が心配で2人のあとを追いかけると、公園で言い争う声が聞こえる。

 ベンチに残された女の隣に座ると、ネヴィルを別人と勘違いした女の話から1週間後の午後9時、《鳥》というところで何か不吉なことが起きることを知る。

 同じ頃、ロンドン警視庁のハースト警部は、ジョンという男から相談を受ける。

 ジョンが求人広告で見つけた仕事は、指定のルートであるビルの郵便受けに手紙を届け、中にある別の手紙を事務所に持ち帰るというものだったが、ある日、疑問を抱き封書を開けてみると、中に入っていたのは白紙だったというのだ。

 ハースト警部の話し相手で犯罪学者のツイスト博士の推理が難事件を解決する長編ミステリー。

(早川書房 1980円)

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