「きたきた捕物帖」宮部みゆき著

公開日: 更新日:

 岡っ引きの千吉が急死。3歳のとき、迷子になっているところを千吉に保護され育てられた16歳の北一は、親代わりを失い途方に暮れる。千吉の本業の文庫屋(戯作本や読本をいれる厚紙製の箱の製造販売)は、一の子分の万作が引き継ぐことになった。しかし、同心の沢井と生前の千吉との取り決めで、岡っ引きの跡目は子分には継がせないという。

 北一は、差配人の勘右衛門の口添えで文庫売りを続けられることになった。北一は仕事のかたわら、千吉の妻で盲目の松葉の家に通い、風呂だきなどの世話もする。そんなある日、勘右衛門から北一に相談事が持ち込まれ、松葉が一肌脱ぐことに。(「ふぐと福笑い」)

 岡っ引きの子分見習だった北一が周囲の助けを借りながら事件や人助けに奔走する時代小説。

(PHP研究所 968円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  5. 5

    露呈された韓国芸能界の闇…“兵糧攻め”にあうNewJeansはアカウントを「mhdhh」に変更して徹底抗戦

  1. 6

    大阪万博ハプニング相次ぎ波乱の幕開け…帰宅困難者14万人の阿鼻叫喚、「並ばない」は看板倒れに

  2. 7

    大阪・関西万博“裏の見どころ”を公開!要注意の「激ヤバスポット」5選

  3. 8

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  4. 9

    広末涼子が逮捕以前に映画主演オファーを断っていたワケ

  5. 10

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い