丸善の書店員・佐藤厚志氏が芥川賞受賞で話題 受賞作は一時品切れも…
第168回芥川賞、直木賞が発表され、それぞれダブル受賞となった。
今回、初の候補入りで芥川賞作家となった井戸川射子氏(「この世の喜びよ」)と佐藤厚志氏(「荒地の家族」)は兼業作家。井戸川氏は高校の国語教師、佐藤氏は丸善の書店員という顔を持ち合わせる。
丸善ジュンク堂の全国90店舗では、「佐藤さん、芥川賞受賞おめでとうございます」と購入時に声掛けするとポイントが5倍になるキャンペーンを1月20日から3日間実施し、受賞作「荒地の家族」は全国店舗で一時品切れになる大きな反響を呼んだ。丸善・丸の内本店では、2月23日14時から、佐藤氏のサイン会を定員100人で実施する(問い合わせ先=℡03・5288・8881)。
なお、直木賞は小川哲氏(「地図と拳」)と千早茜氏(「しろがねの葉」)が受賞。
両賞がそろってダブル受賞となったのは、88年間の賞の歴史の中でわずか17回。初めて両賞がダブル受賞となったのは1954年、第32回だった。そこから数えても69年間、つまり4.1年に1回の豊作が文壇に訪れたと言えよう。