「風待荘へようこそ」近藤史恵著
「風待荘へようこそ」近藤史恵著
保泉(ほずみ)眞夏はいきなり夫に離婚を切り出され、娘も夫と暮らすことになって独りになった。会社員を辞めてもう10年もブランクがある45歳の女にどんな仕事があるというのか。
途方に暮れていたとき、京都でゲストハウスを運営しているアカウントのフォロワー、芹澤からメッセージが届いた。仕事を手伝ってほしいと言う。東山にあるゲストハウス風待荘に着くと、デリバリーを頼んでみんなで食事をすることに。7時に談話室に行くと、アイスランドから来たという金髪の女性がいた。そこは夏でも15度くらいまでしか気温が上がらないという。
家庭を失った女性がゲストハウスでのふれあいで癒やされていく物語。
(KADOKAWA 1980円)