著者のコラム一覧
西野亮廣

1980年、兵庫県生まれ。99年、漫才コンビ「キングコング」を結成。近年は絵本作家としても活躍。「えんとつ町のプペル」は映画化され、2019年の公開予定。10月発売の新刊「革命のファンファーレ~現代のお金と広告~」は早くもベストセラーに。オンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」運営。

斉藤由貴のキスになぜ怒る 不倫騒動を謝るべきは世間の方

公開日: 更新日:

 ただね、「不倫=悪」は純粋な思考停止だと思うんですけど、それでも少しだけ理解できるのは、不倫が容認され、不倫のハードルが下がってしまうと、今度は自分が不倫をされるかもしれない。その予防策でしょう。

 ただ、それもひっくるめてダサいと思っていて、「自分が不倫されたくなかったら、自分が魅力的になれよ。自分の好きな人を惚れさせ続ける努力をしろよ」って思ってます。

 他人を攻撃することで、自分の好きな人の身動きを封じようとする魂胆がダサい。不倫はどこまでいっても当人同士の問題で、どこまでいっても他人には分かりませんよ。

 たとえば、僕の母ちゃんが不倫をしたとするじゃないですか。僕の母ちゃんが有名人だったら、世間は母ちゃんをバッシングしますよね。でもその裏ではもしかしたら、僕の母ちゃんは、僕の父ちゃんから暴力を振るわれていて、僕は父ちゃんのことが嫌いで、母ちゃんには次の新しい男の人と新しい家庭を築いてほしいと思っているかもしれません。可能性の話です。

 そんな可能性を残したまま、裏の事情を分かんないまま、ワイドショーだとか週刊誌だとか、そのへんのオバハンとかが、何の根拠もない、ただの臆測で「子供がかわいそう」と、不倫した人間を叩くわけですよね。

 よくそんなことができますよね。僕にはできません。あと、僕は人妻を何回か抱いたことがあるんで、そもそも他人の不倫に対して意見できません。 (つづく)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド