小橋健太さんが明かす 先輩レスラーたちの凄まじい飲み方
それまでも、何度も何度も力道山さんからアルハラを受けていたので、ついに堪忍袋の緒が切れたんですね。もちろんその場を盛り上げるためのひとつの方法だったり、親交を結ぶ通過儀礼としての飲み方もあるでしょう。
■ザ・グレートカブキの「テキサス飲み」は全員参加
米国暮らしが長く“東洋の神秘”といわれたザ・グレート・カブキさんの場合は「テキサス飲み」。これはアルコール度数・世界一、96度の蒸留酒スピリタスをショットグラスにストレートで満たし、その周りにウイスキーやビール、ワインを置いてスピリタスを一気飲みしたら、チェイサーがわりに他のお酒を飲むスタイル。その場にいる人は全員参加です。
アイスペールにウイスキーや日本酒、焼酎、ワインと何でも放り込んで回し飲みする「天龍スペシャル」は天龍源一郎さんの定番。飲むだけでなく、ヘッドロックされて頭を激しく揺すられるものですから、酔いの回りも早い早い。僕も何度記憶をなくしたことか(笑い)。
かと思えば、三沢光晴さんのように強要しない先輩もいらっしゃいました。ただ、三沢さんはいったん飲みだすと長いんですよ。お好きだったのは麦焼酎のロック。行きつけの店で朝まで延々と飲んでる。肴にはあまり手を出さず、口開けからお開きまでペースが落ちないんですから、本当に強かった。