髭男爵・山田ルイ53世さん コンビニバイト辞めヘルニアに
一番貧乏だったのは20歳そこそこで、着の身着のまま上京したばかりの頃です。不動産屋さんに「家賃、1万円以下でないですか」とムチャなお願いをして、最初に住んだのが、1万5000円の部屋。
「芸人になるのだからバイトばっかりしてたら本末転倒や」という信念のもと、というか、バイトしたくなかっただけですが、とにかく貧乏でした。
結局、同じ不動産屋さんにもっと安い部屋を頼み、見つけてもらったのが豊島区の8000円のボロアパート。
1階を大家のおばあさんが使い、2階の何部屋かが賃貸なんですけど、僕の部屋は亡くなられた旦那さんが趣味の釣り道具をしまっていたという3畳一間。もちろん、風呂もトイレもない、単なる箱みたいな空間。表通りをトラックが通ったらガタガタ揺れるし。
押し入れが通常と違い、下半分しかなく、上半分はただの壁。多分、隣の部屋は上半分しかないんでしょうね。テトリスっぽいつくりのアパートです。そこにドラえもんみたいに布団敷いて寝てたんですけど、ちょうど真下が大家さんが仏壇を置いてある部屋で。