あの6つ子が大人に!「おそ松さん」笑いと癒やしの清涼感
■どんな時も「これでいいのだ!」
コンプライアンス的な問題スレスレ、下ネタなどの炎上するかしないかのギリギリのラインを攻めるそのブラックユーモアあふれる内容が、ある意味「おそ松さん」最大のアイデンティティーといえる。
2期の第1話では、第1期のブームを自虐的にネタにするほど、「おそ松さん」の世界では、誰かが失敗しても、間違えても、それが全て「笑いの要素」になっている。今の日本は「間違えることが許されない世界」といっても過言ではない。日本はいつから、互いの違いを許し合えなくなったのだろう? 新型コロナウイルスが、そんな日本の窮屈さを、より露見させた気もする。
「これでいいのだ!」という許しを与えてくれる「おそ松さん」。それが疲れた人々に癒やしを与え、爆発的ヒットへと向かわせた要因だったかもしれない。
(取材・文=オタクニスト・SALLiA)