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高倉文紀美少女・女優評論家

札幌市生まれ。女優評論家。Webサイト「タレントパワーランキング」(アーキテクト=https://tpranking.com/)、雑誌「日経エンタテインメント!」(日経BP社)などで女優や女性アイドルなどの取材・分析を手がける。映画パンフレット、芸能プロダクション・企業向け分析リポートの執筆も担当。note個人クリエーターページ(https://note.com/tokyodiorama/)。

広瀬アリスはパワフルでよく笑うエネルギッシュな個性派

公開日: 更新日:

 ボーイッシュだったので、デビュー当時は映画やCMのオーディションの書類が間違って男子に分類されたことがあるというエピソードを、所属事務所のスタッフから聞いた。

 もうすぐ26歳になる今では、シックな秋服が似合うオトナの女性になったが、よく笑う人という部分は変わっていない。

 NHK朝ドラ「わろてんか」で松尾諭とコンビを組む大阪の漫才師を演じ、滝藤賢一とダブル主演した「探偵が早すぎる」(日本テレビ系)でもコメディーでのパワフルな演技を見せた。当時インタビューした時に「私みたいに、ここまで振り切ってやっている女優さんを、あまり見たことがないです」(「日経エンタテインメント!」18年10月号)と話していたことが強く印象に残っている。

 妹の広瀬すずが、静かなので近づいてきても気が付かないEVのように、いつの間にか演技のスイッチが入っているタイプの女優なのに対して、姉のアリスは、アクセルを踏み込むと急加速でトップスピードに達するスポーツカーのように、短い時間でテンションを最大地点まで持っていくのがうまい、エネルギッシュな個性派女優だ。

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