追悼・橋田寿賀子さん 日刊ゲンダイに語っていた“死生観”
「理想は朝起きたら死んでた」
2016年には「認知症になったり、体が動かなくなったりしたら、安楽死したい」と発言し、終活ブームの火付け役にも。18年には安楽死発言を撤回。専門の在宅医に頼んで、何かあったら安楽死に近い尊厳死をと望んでいた。
日刊ゲンダイの18年4月のインタビューでは「皆さんに申し上げたいのは、90を過ぎた人間が考えることは“自分が死ぬ”ということ。これはもうね、この年齢にならないと分からないものですね。私は明日、死ぬかもしれないっていう感覚。理想は、朝起きたら死んでたっていうのがいい。眠っているときって幸せだから、毎晩、寝る前にこのまま眠って起きなきゃいいなって思いながらベッドに入っています」と語っていた橋田さん。
亡くなる前日、自宅に戻り、最後は泉ピン子(73)に看取られ、泉下の人となった。