「ごくせん」「デカレンジャー」好演さいねい龍二さん 広島で農業と芸能活動の二足のわらじ
なぜ広島に戻ったのか?
「7年前の5月、母が胃がんを発症し大手術をしたんです。術後、担当医から『5年生存率は50%』と。それで『広島に住みながら芸能活動を続けよう』と決断しました、おかげさまで母は今も健在です」
自宅から世羅町まで高速道路を使えば車で2時間弱。かなり遠いが通えない距離ではない。
生まれは東広島市。どうして世羅町へ?
「僕が大学進学後、建設会社を経営していた父が『健康的な田舎暮らしをしたい』と、農家と畑を買い取ったのがきっかけ。一時、ワイン醸造用と一般販売のブドウを栽培していたのですが、洋食の元シェフだった兄と僕とで後を継ぎ、付加価値の高い米と野菜にシフトしたんです」
米は人気銘柄のコシヒカリ。実家横の作業小屋に乾燥機を持ち「さいねい米」のブランドで販売している。
「丹精込めて栽培しても、農協に持ち込むと他の農家さんの米と混じってしまい、ウチの米の良さを味わってもらえません。それで、手間はかかるのですが自家乾燥にしました」