のんを直撃!「自分は創造する人」と再確認、熱量渦巻く芝居をしたい

公開日: 更新日:

のん(女優・創作あーちすと)

 2019年に初演され、好評を得たオフィス3○○「私の恋人」が、「私の恋人beyond」と題して3年ぶりに再演される。上田岳弘の同名小説を基に渡辺えりが作・演出した音楽劇で、初演と同じく渡辺、小日向文世のんが出演する。のんに再演に懸ける意気込みを聞いた。

 ◇  ◇  ◇

■オフィス3○○公演「私の恋人」に3年ぶりの再挑戦

 ──物語は時空を超えて転生する「私」の10万年にもわたる恋人探しを描いたファンタジーで、3人は時代や性別を超えて30もの役を演じ分けるといいますが、結構ハードでは?

「旧石器時代のクロマニョン人から、第2次世界大戦のナチス政権下のユダヤ人、現代の日本の女子高生などそれぞれ3人で30役を演じます。初演は稽古期間が3週間と慌ただしく、しかも初舞台だったものですから、やりきれるか心配でした。今回、再演でセリフが覚えられるか不安だったのですが、文字よりリズムで覚えていたのか、今回の稽古を進めてみたら、思ったよりも頭に入ってきました」

 ──コロナ禍での舞台への影響は?

「初演は客席の通路を使った演出があったんですが、観客との密を避けてそのシーンはなく、歌も新しい歌が1曲追加されました」

 ──3年ぶりの再演ですが。

「朗読劇の経験はありましたが、前回は初めての本格的な舞台。自分をどう舞台で見せるかが難しかったですね。それまで映像でやっていた表現方法が通用しないんです。小さな動きだと何もやっていないようにお客さんに見えてしまうし。舞台上で大きく動いてもそれが自然に見えるような演技の勉強をさせてもらいました。でも、自分の動きを頭に叩き込んで、段取り的になぞっていた部分があったのが、その後、松尾スズキさん、宮藤官九郎さんの舞台に出させてもらったのを機に、舞台で動くのが少しずつ自由になって……。そのことで演技への没入感が強くなった気がします」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動