アメリカに制裁まで科されたのに…日本帝国はほんとにバカな戦争をしたもんだ
8月はいつも戦争のことを考えてしまう。戦争を体験したわけでもないのに。「空襲」や「玉砕」や「特攻」なんて知りたくもない覚えたくもない言葉が、あまたの戦争映画を見てきたせいで脳の中にこびりついているからだな。これも疑似体験からくる心的外傷後ストレス障害(PTSD)の一種かもしれないが。でも、戦争を考えることは病気ではないし、これからも思っていくことだろう。戦争というのは、バカ者のやることだ。これは確かだな。世の中でも世界中でもいいが、バカ者はたくさんいる。バカ者だらけだ。だから、バカ者を監視していなければならない。政治家や役人たちはロクに監視できていない。“国益”“抑止力”がどうのこうのとお経のように言うだけだ。抑止力を増やしたところで戦争はバカ者がいる限り起きる。独裁者プーチンなんか核の抑止力を脅しに使って、戦争してやがる。誰も止められない。経済制裁も役に立っていないようだ。
アメリカに石油の全面禁輸の制裁まで科されたのに、それでも世界戦争を始めたのが大日本帝国だった。国力が何十倍も違うことは軍人も役人も皆、知っていたのに、ナチスドイツと軍事同盟まで結んで、戦争を始めた。バカとしか言いようがない。連合艦隊司令長官になった山本五十六も「アメリカと戦争では国が滅びる。内乱を避けるために戦争するのは本末転倒だ」などと言っていながら真珠湾に攻撃をかけた。帝国軍人は帝国に忠誠を誓っているから逆らわなかったということか。もしも逆らっていたら、長官を首になるか、あるいは殺されて、次の長官が攻撃をしかけただけだろう。政府の大臣も「戦争は避けましょ」といえば、殺されたんだろう。過去の山本五十六の映画を何本かDVDで見直してみたが、戦争に反対する閣僚は出てこないし、ただ悲愴なだけだった。先の近衛首相も無能な政治家だろうが、対英米戦を決めた東条英機内閣というのは全員がにっちもさっちもいかず、戦争妄執ノイローゼだったとしか思えないような、そんな映画ばかりだ。用済みのDVDと一緒に、燃えるゴミに処分したが。